熱中症予防と密接な関係がある筋肉量
熱中症予防には、体内の「筋肉量」が重要なことはご存じでしょうか。筋肉は水分を貯蔵する役割のほかに、体の末端の血液を心臓に戻すポンプとしても機能します。良好な血流は体温調節能力を高め、体の熱を外に逃がすのに役立ちます。逆に、筋肉量が少ないと心臓への血液戻りが低下し、熱を体に溜めやすくなり、脱水症状や熱中症を引き起こしやすくなります。年々暑さが厳しくなっている今、筋肉貯金でこの夏を乗り切りましょう。
具体的な予防策について
水分補給
筋肉は体内の水分をためておく「タンク」の役割を果たしています。適切な水分補給を行い、脱水を防ぎましょう。
運動
適度な運動をして筋肉量を保つことが熱中症予防に有効です。特に下半身の大きな筋肉(下腿三頭筋や大腿四頭筋、大臀筋など)を鍛えることが重要です。
食事
電解質の摂取が重要になります。筋肉に必要なカロリーを取るだけでなく、牛乳や豆乳、ヨーグルトなどのタンパク質を多く含む飲み物を摂取することで、血管内に水分を引き込む力を高めましょう。
休息
トレーニング後の休息と回復も大切です。筋肉は休息中に成長しますので、十分な睡眠を取り、過度なトレーニングを避けましょう。
下腿三頭筋、大腿四頭筋、大臀筋を鍛えるトレーニング例について
下腿三頭筋(ソールス)のトレーニング
スタンディングカーフレイズ:スタンディングで行うカーフレイズは、ふくらはぎの筋肉を効果的に刺激します。バーベルやダンベルを使って行います。
ダンベルカーフレイズ:座って行うカーフレイズで、ダンベルを使ってふくらはぎを鍛えます。
シーテッドカーフレイズ:マシンを使って行うカーフレイズで、安定したフォームでふくらはぎを鍛えます。
大腿四頭筋(クワッド)のトレーニング
バーベルスクワット:バーベルを使って行うスクワットは、大腿四頭筋を全体的に鍛えます。正しいフォームで行いましょう。
レッグプレス:マシンを使って行うレッグプレスは、大腿四頭筋を効果的に刺激します。
ランジ:前後に足を交互に動かすランジは、大腿四頭筋とヒップを鍛えます。
大臀筋(ヒップ)のトレーニング
デッドリフト:バーベルを使って行うデッドリフトは、ヒップを含む複数の筋肉を同時に鍛えます。
ヒップスラスト:ヒップを上下に動かすヒップスラストは、大臀筋を重点的に鍛えます。
レッグカール:マシンを使って行うレッグカールは、ヒップの裏側の筋肉を刺激します。
夏バテ防止・筋肉貯金レシピ
豚肉とゴーヤの冷しゃぶサラダ:夏野菜のゴーヤを使った冷しゃぶサラダ。ゴーヤはビタミンCを壊しにくく、抗酸化作用があります。
簡単ローストビーフ:あっさりした牛もも肉とバターしょうゆソースのローストビーフ。たんぱく質をしっかり摂りましょう。
チキンと夏野菜のスープカレー:鶏もも肉を使用したあっさりスープカレー。ミネラル豊富な夏野菜もたっぷり入っています。
オニオントマトポークソテー:おろし玉ねぎを揉み込んだジューシーな豚肉ソテー。ビタミンB1を含むアリシンを一緒に摂取しましょう。
鶏肉とカシューナッツのチャーハン:鶏むね肉や夏野菜を使ったチャーハン。イミダゾールペプチドが豊富で、疲労の発生を抑制します。
まとめ
熱中症予防には、短期的な予防(水分と電解質の摂取)と長期的な予防(筋肉量の維持)の両方が重要です。筋肉を大切にしてこの夏、暑さに負けない体づくりを心がけましょう。